【 平成13年 12月 定例会-12月06日−03号 】

新エネルギー活用施策を小平市のこれからの地域活性化の推進の一施策ととらえ、
小平市の新しいシンボルとして活用できると考えられないか

 
◯7番(永田政弘) 
  ことし6月に環境基本条例が公布されまして、7月には環境基本計画原案が策定されました。その環境基本条例には、資源及びエネルギーの一層の循環及び効率化、また、環境基本計画原案の基本的施策の中に、資源・エネルギーの対策として、新エネルギー利用の促進、すなわち太陽熱や太陽光発電、風力発電、地熱等未利用エネルギーなどの普及啓発が述べられています。さらに、人と自然とが共生した循環型社会を基調とした、環境への負荷の少ない町を目指すこともうたってあります。
 こういったことを踏まえまして、新エネルギー活用施策を小平市のこれからの地域活性化の推進の一施策ととらえ、小平市の新しいシンボルとして活用できると考えられます。それは、この新エネルギー施策は、市民の皆さんへ環境に対する優しさを注ぎ、農業、商業、建設業、工業と幅広い分野の従業者には新たなビジネスチャンスを創出する可能性を秘めているからでございます。
 今回のFC東京の件もそうなんですけれども、市としてはほとんど努力することなく、降ってわいたような出来事で、現在小平じゅうが、子どもを含めまして1つの話題としてつながっております。先日も議長さんと市長さん、ユニホームを着ながらにこやかに写っている姿、アマラオまで来ていましたかね、トップクラスが来て表敬訪問しておりました。結局これも、今皆さん方の目にようやくとどまるようになりましたけれども、フラッグ等さまざまな地域に、今までにないくらい、1つのことで皆さんが、子どもさんをいろいろ含めまして活性化の糧になるんじゃないかという状況が、今できております。
 また、これまでも私も幾つかの活性化、収入増を目指した事業者の誘致等もいろいろ言ってまいりましたけれども、なかなか、きのうも市長さんの答弁にございましたけれども、企業誘致も今後は考えていないという旨の内容がありまして、いろいろ私も、下手な鉄砲も数撃てば当たるじゃないですけれども、いろいろ議員になりまして気になること、地域視察なんかに行きまして、何か小平にもそういうものがないのかなということで、現在やっている状況でございます。
 今回の質問もそれに沿って、夢のある内容ではないかなと自分では思っているんですけれども、どういう御答弁をいただけるか、ちょっとわかりません。
 今回のことですけれども、質問件名が最初に言えなかったんですけれども、すみません。環境に優しい新エネルギー利用、活用で小平市全体の活性化構想ができないかについてでございます。すみません、申しおくれまして。
 今回、行政視察でことしの初め、室蘭の方に行きまして、大きな風車、風力発電なんですけれども、それを見ました。そのときは全く小平には関係ないだろうなと思いながら、そのまま終わって帰ってきたんですけれども、それからまた再度夏に小平町の方に経済交流で行きまして、そのときに、去年まではなかった風力発電が何基か目についたものですから、時間をつくりまして、わざわざその下まで見に行きました。3基が1カ所と、1つが精神障害者の方の施設なんですけれども、そこに1基ありまして、これはすごいなということで、何とか小平にできないのかなということでいろいろ考えてみたんですけれども、小金井カントリーの北とか、小平庁舎の北側にとかということを考えたんですけれども、なかなかそういうことで小平には無理だろうなということで一時あきらめました。
 その後いろいろと調べてみていましたら、かなり小型化した風力発電等ができまして、金額的にもかなり安いと。これは何か使えるというか、今質問している中で、何か重なるんじゃないかということ、そういうことで環境負荷に優しいということでどんどん夢が広がっていきまして、今回こういうことで質問させていただいております。
 それで、1つ、新エネルギー開発利用の普及をどうとらえているかということ。
 2つ目に、現在市内での太陽光発電、風力発電、地熱活用等、自然エネルギーの活用の実施状況はどんなかということ。
 3つ目に、小平市全域を一大クリーンシティー構想を掲げ、新エネルギーの開発、活用、利用を目指し、全市を挙げて、農業、商業、建設業、工業、市民等と広い分野を含めた環境に優しいまちづくり施策ができないかということです。
 4つ目に、京都議定書による小平市への影響は、例えば炭酸ガス減割当等、数値目標は設定されているのか。これは国も世界も一応目安をつくっております。
 5つ目に、国が積極的に環境に優しい自然エネルギーの施策を進めていますが、小平市はこれまで検討したことがあるかということでございます。
 以上です。御答弁の後、自席より再質問させていただきます。よろしくお願いいたします。

◯市長(前田雅尚) 
  環境に優しい新エネルギー利用、活用で小平市全体の活性化構想ができないかについての御質問にお答えいたします。
 第1点目でございますが、太陽光発電や風力発電などの新しいエネルギー利用につきましては、省エネルギーへの取り組みとともに、持続可能な循環型社会を構築していくために重要な方策であると認識しているところでございまして、その普及につきましては、国等の助成制度も含めて広く市民の皆様に周知を図ってまいりたいと考えております。
 第2点目でございますが、市といたしましては、太陽熱を市民総合体育館の温水プールで利用しているほか、太陽光発電につきましては、新しく建設いたしました花小金井南地域センターと大沼保育園で装置を設置しております。また、東京電力株式会社によりますと、市内での太陽光発電利用者の現況は、利用件数が74件、総出力ワット数が247キロワットであるとのことでございます。なお、風力や地熱の利用につきましては、現在のところ把握しているものはございません。
 第3点目でございますが、新エネルギーにつきましては、小平市環境基本計画原案にもお示ししましたように、その利用を推進すべきものと考えております。しかしながら、まだコスト面で割高であり、自然条件に左右される度合いも大きいなどの問題点も指摘されておりますので、技術開発や国等の動向も踏まえ、環境配慮の観点から事業者や市民の皆様とも協働しながら、可能なところから取り組めるよう検討してまいりたいと存じます。
 第4点目でございますが、二酸化炭素等の温室効果ガスの排出量削減計画につきましては、事業所としての小平市の計画策定は法律で義務づけされておりますが、数値目標は示されておりません。
 第5点目でございますが、平成9年4月に新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法が制定され、石油代替エネルギーとして、国が積極的に新エネルギーの導入を進めていることは承知いたしております。市におきましては、これまで消費生活における省エネルギーという観点からの普及啓発を図ってきたところでございますが、今後は太陽光発電や太陽熱利用などの新エネルギーの活用につきましても積極的に普及啓発を図り、循環型社会の実現に努力をしてまいりたいと考えております。

○議長(高橋三男) 
昼食のため暫時休憩いたします。
      午前11時46分 休憩
     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      午後1時00分 再開
○副議長(石塚信治) 再開いたします。
 永田政弘議員の一般質問を続行いたします。

◯7番(永田政弘) 
  御答弁、ありがとうございました。数字的なものとか、1つ1つ述べさせていただきたいと思います。
 今回の質問も、いろいろ大変なのかなということ、先ほどの小平市の実施状況でもわかりますように、余り数字的には上がっていないと。そういうことで私がパソコンとか、ITの世界を話したときも、かなり時間が、五、六年前ですからかかっておりまして、そのときのことを思えば、まだ今回のこの提案に対しては、そういう風といいますか、こういう環境に対しての考え方、やはりこれから地球を守り、国を守るということからしますと、そういうわずかな風ですけれども、そういう風をちょっと感じております。
 結局、認識と申しますか、これ、私が質問して、職員の方でも、一体エネルギーをどうするかということを多分勉強した方がどこかの部署でいらっしゃれば、本当にこれは大事な世界だなということで、何とかしなければと、ごみ問題もそうなんですけれども、いろんな形で我々がこれから次世代に向かっての財産をきちんと渡すためにやらなければならないなという。そうするとどんどん夢が膨らんでくるといいますか、ただマイナス志向じゃなくてプラス志向でやっていくということを職員の方が、だれかがこれに気づかれたのかなという気がするんですけれども、それはちょっと今回はわかりませんけれども、そういう世界だと思っております。
 きょうの場合は、こちらから一方的な発言だけで終わるような感じはするんですけれども、具体的にできるのがあればということも加味しながら質問させていただきたいと思います。
 先ほど2番目の、エネルギーに対して小平市が現実にやっているということ、温水プール、それから児童館、今回やります。それから大沼、そういう中で、現在74件、247キロワットとしますと、今度の児童館が4キロワット/日、この前の答弁をいただきまして、4キロワットということは、4分の1だということですから、児童館あたりで16キロワットが1日の全部を賄えるというと、そうすると、とりあえず太陽光熱の装置を今から4倍すれば、全部児童館がそれで賄えるという計算になるような気がするんですね。
 そういうことの数字から割り算していきますと、1件当たり普通の家庭で4キロワットぐらいと言われていますので、現在小平市内で実際に使われているのが61件分ぐらいの数字になるんじゃないかということで、先ほど計算いたしました。まだまだというか、ほとんどまだスタートしていないのかなという感じは受けております。
 それから、きょうの場合、かなり力を置きたい風力ですけれども、これはゼロということでしょうね、なしということですから。地熱は、温泉が今度出ておりますので、別の利用の仕方かもしれませんが、地熱発電まではいかないかもしれませんけれども、その活用としては温泉が地熱、小平はあるのかなということで理解いたします。
 それから3番目に入るんですが、コスト面という形で先ほど言われましたけれども、どこらあたりまでのコスト面というのを考えていらっしゃるのかというのがちょっとわからないんですね。ということは、もう一、二年前の10分の1でいろいろな設備というか、今回は私も太陽光熱とか、風力の装置をいろいろと調べてみましたけれども、ちょっと1年前、2年前ぐらいには比較にならないくらい技術の開発等でかなり安くなっています。そういうことでコスト面で大変だとかということには、これからの時代は、当然普及するにはコスト面を抑えないと普及しないということも当たり前のことでして、それは産業活性化の中に入るんですけれども、そういったことも小平市内で開発等はできないかということも今回は含んでいるわけです、実は。
 そういうことから、認識がこれからどうなるかというのはわからないんですけれども、コスト面もどんどん下がっていくわけですから、普及するためにはしようがないということで、これは産業界の技術の革新で進んでいくと思います。
 以上のことを述べまして、再質問で、これから概略、世の中が今どうなっているかということだけ、ちょっと時間がかかるんですけれども、述べさせていただきたいと思います。
 まず、これから世の中がこの環境問題に対してどういうふうに流れているかというのだけ大きく私から発言させていただきたいと思います。
 20世紀から21世紀へ引き継がれた大きな課題が2つあると思うんですね。1つはエネルギー問題と、2つ目には地球の環境問題だと思います。この2つの問題は、ともに緊急性を要しておりまして、それぞれが深くかかわっているものと私は認識しております。
 まず、このエネルギー問題ですけれども、化石燃料の枯渇ということでございます。石油や天然ガスという21世紀の半ばには、石炭も含めまして、本当に今の現代の人が途方もない使い方をしておりますので、これは当然使い果たされるであろうと。先日、11月末にも九州の池島炭鉱の方は閉山いたしまして、日本であと北海道で1鉱残っているぐらいですかね。ほとんど石炭も日本では取り込みをやめるということになりました。
 また、2つ目ですけれども、地球環境問題、これはこれまでの化石燃料というのが膨大な量の二酸化炭素を排出して、その結果、温暖化が物すごい勢いで加速され、また、オゾン層の広がりというように地球全体の環境問題でかなり重要な影響というか、深刻な影響を与え始めているということでございます。そういうことにのっとりまして、1997年12月に京都で開催された気候変動枠組み条約第3回締約国際会議、これで先進国が排出抑制について目標が設定されたということで、ここのところでも一応批准が締結されております。
 このエネルギー問題と地球環境問題、この2つの問題を一挙に解決するといいますか、そういうことで世界各国が今物すごい勢いで取り組んでいるというのが、実はこのエネルギー消費の削減、省エネですね。それと非化石エネルギーの導入ということですから、既に日本の各地においても、小平は先ほどの数字から見ますと、ほとんどスタートはしていないということですから、それだから私もこうやって質問できるのかなということですけれども、大きな流れとしては、国も、当然地方公共団体も、市民も、それぞれが含めて今必要だとは思っております。
 それで、まず二酸化炭素がなぜ問題かということなんですけれども、細かく数字を述べていきますと、相当な時間にかかりますので、それぞれはしょってはいきたいと思うんですけれども、要するに今まで人類が文明というものを謳歌するためにいろんな形でぜいたくするというんですか、そのために二酸化炭素が本当にかなり出て、地球を深刻化しているという、これが大きなことではないかということなんですね。
 それで、今回質問の大きな趣旨になるんですけれども、非化石エネルギーの利用、活用の拡大といいますか、それがこれからは絶対必要になってくるだろう。それが自然エネルギーではないかということでございます。これは二酸化炭素も当然排出しませんし、枯渇という問題も、自然のエネルギーというのはふんだんに浴びせられているわけですから、これもうまく活用することによってさまざまに、いわゆるこれからの新しい世の中に対して効果を発揮するんじゃないかということでございます。
 そういうことにのっとりまして、日本政府といたしましては、1990年に「温室効果ガスの排出規制を目指す地球温暖化防止行動計画」というのを作成しております。これは内容的にですけれども、二酸化炭素の排出量を2000年以降、1990年レベルに安定化させるという目標を立てております。実際に京都議定書のところでは、日本は1990年比6%削減を国際的に約束しております。実際はもっともっと10%ぐらい技術的なものでできるという1つの説もございますけれども、とりあえず6%削減をする。そして今は5%に向かってやっているということです。このように日本自体がこの目標達成に向けて大きくエネルギー政策を進めているということ、これが1つの大きな認識ではないかと思っております。
 そこで、具体策として、エネルギー導入促進のために政策的にはどうしているかということ、そこに先ほど来申し上げておりますように、太陽とか、風力とか、そういう新エネルギーとしての定義づけをしまして、この自然界にある賦存量というのが膨大であり、そういう無尽蔵でということですから、そしてまた環境負荷の低減の観点からも、最大限に取り組むべきではないかということでやっております。
 そこで、このエネルギーの利用等を促進させるために、またこれは1997年ですか、新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法が制定され、同年6月から施行されております。いつもこういうものを導入する場合に問題になるのが、お金の問題ですけれども、これらの法整備をきちんきちんとやっていくわけですから、どうしても国としてもお金を出していかなければならないということで、この新エネルギー関係予算は、ここ4年間で倍増しているという数字が出ておりまして、ちなみに1997年度は560億円、2000年度が925億円というぐあいに、その間も徐々に上がっているんですけれども、こういうふうにして、いわゆる国がそういった補助金等関係予算をふやして、何とか地方公共団体とか、今、NGO、地域住民等がかなり動いておりまして、そこらあたりにこの補助金をある程度どんどん出していって、何とか将来のために支えようということで動いております。
 どういうものが新エネルギーにあるかというのを幾つか説明させていただきますけれども、まず1つ目に太陽光発電ですね。多分先ほどの答弁にあったのもほとんどが太陽光ではないかという、温水プールはどちらに入るか、太陽熱か太陽光かわかりませんけれども、74件というのは、太陽光の方に入るんではないかと思います。これはシリコン半導体等に光が当たると、電気が発生する現象を利用し、太陽の光エネルギーを直接電気エネルギーに変換する発電方法ということでございまして、これは家庭用がほとんど、これからは小平市内でも本当にたくさん見るように、新しく建築する場合は、少しずつでもこういったものが屋根に設置されております。
 次に、太陽熱利用です。多分これが温水プールかなとは思うんですけれども、太陽の熱エネルギーを集熱機に集めて温水をつくって、給湯やふろ等に使ったりとか、その温水をそのまま使うほか、家屋内をずっと循環させるというか、冷房にも利用できるということで、これも実際に家を見せてもらいまして、冷暖房から何から、本当に夏は涼しくて、風の通りがいいということで説明を受けました。こういうことで、これは多分今まで学校や福祉施設等、大規模な太陽熱利用システムの導入にも、多分この利用はこれまでされているんではないかと思っております。
 3つ目といたしまして、風力発電をここで説明させていただきますと、太古の昔からさまざまに利用されてきたこれは無尽蔵のエネルギーです。これが今はデンマークなんかが一番進んでいるようでして、数年後には40%から60%ぐらい風力で賄おうということで目標を立てているようでございますけれども、これは二酸化炭素も本当に排出しない、クリーンな発電方法として期待されているものの1つだと思います。
 次に、バイオマスエネルギーです。これは有機物で構成されている植物等の生物体、バイオマスを固体燃料、液体燃料、気体燃料等に変化させ、利用することができるというものでして、まきや木炭等、昔から利用されている固体燃料も、バイオマスエネルギーの一種と言えます。これはアルコール発酵等によりましてメタノールを発生させ、ディーゼルエンジン等に液体燃料として利用することもできるということで、家畜のふん等、これは豚のもありましたけれども、牛ふん発酵でガス発電という、これは岩手県の方で既にできております。発電施設、畜産バイオマスという実験を始めているということで、これは牛ふんなど廃棄物をタンクに入れて発酵させ、発生したメタンガスを燃料にして発電する仕組み、こういうことも既にできております。
 それと、もう1つですけれども、きのうも環境部長の答弁にちらっと出てきましたけれども、リサイクルエネルギー、廃棄物の発電でございます。これはごみ処理問題としてきのうも斎藤 敦議員が言っていましたけれども、ただ減らすとかということも、いろいろな方法が多分あるんでしょうけれども、リサイクルの考え方でもって廃棄物を熱エネルギーに変えられないかということで、これからはかなり脚光を浴びるんじゃないかということですね。現在、ごみ処理問題というのは、現代社会が抱える本当に切実な課題でございまして、家庭や企業から排出される膨大な廃棄物をエネルギーとして利用すれば、この2つの課題の解決に大きくこれは前進するのではないかということで、新エネルギー導入の1つとしてもこれは大きな柱としてとらえられているということでございます。
 ちなみに2010年度の廃棄物発電の導入目標が、1996年度の5.5倍の500万キロワットという、これを目標設定の数値にしております。
 ということで、ごみ問題等いろんな形で本当のリサイクルではないかと思うんですけれども、そういった考え方も、これは技術の進歩によっていろんなタービン等、ガスタービンを組み合わせた発電効率の高いスーパーごみ発電等もいろいろ開発されておりますので、これも1つのこれからの研究課題になるのではないかと思っております。
 このように新エネルギーに対するさまざまなメリットがございますが、現在、とにかくエネルギーの大部分というのが海外に依存しているわけですから、日本にとって国産エネルギーといいますか、この新エネルギーの供給というのがかなり貢献することになるのではないかということでございます。そこで、この新エネルギーを導入するというか、本格化するためにも、小平市も含めますけれども、地域の役割というのがかなり重要になってくるのではないかと思っております。
 今回もインターネットなんかでずっと調べていきますと、地方公共団体、一番近いのは三鷹市が何かやっているんですけれども、地域の新エネルギービジョンとして何か構想を持ちながら、いろんな形で自治体もやり始めております。
 ちなみに、去年の数字で、これよりもっとことしはふえていると思いますけれども、2000年6月現在で42府県、2都県を含む288地方公共団体がこういった取り組みをやっているということでございます。そういうことですので、今後小平市としてはどこまで新エネルギーに対して目標を持っていくのか、また目指していくのか、後でまた御意見があればと思います。
 これは、最終的には個人のレベルまで下げていけば、どんどん広がるのかなという気はするんですね。だから、そういうことでこれから非営利団体、後でまた1つ説明しますけれども、いろんな形で何とか、NPOを含めて頑張っていらっしゃる方が相当います。そういうことでそれに対する小平市としての援助等も考えていかなければ、いろんな援助があると思うんですけれども、考えていかなければならないかと思っております。
 長くなりますけれども、この環境問題解決がいかにこれからの時代に大事で、そのために我々が何ができるか、そして活用の中で小平市が大きな1つのテーマを共有しながら活性化に結びついていけないかということを、きょうは本題にこれから入っていくわけでございます。
 商工業とどうしても私などは結びつけてくるんですけれども、本当にそれはどうしてかというと、いろんな施策、いろんなことがたくさんあるようで、結局今打つ手がないということで、そこで商業というのが本当に今まで町の顔として一生懸命頑張ってきて、いろんな形での中心的な役割、それが力がなくなって、それがどんどんマイナスになっている。
 先ほど申しましたようにFC東京が今度来まして、それをまた小平市の方でもバックアップしてほしいんですけれども、1つの大きな共有、市民も自治体も、いろんな方が共有して、そこで1つのものに使ってエネルギーを集中させるといいますか、そういったことが必要な時代、何もやらないと本当にどんどん後退していくわけですから、そういうことができないかということですね。たまたまそれが具体的に1つの例がありましたけれども、これもいわゆる観光も含めて人の集めになるんですけれども、小平市がそういったものを1つのテーマとして持って、近隣市ではまだまだそこまで実際に動いていませんので、一足早く手を挙げて、これを一緒にやっていこうではないか、クリーンシティーとして小平市のイメージを高めようじゃないかということで提案するわけでございます。これは工業もしかり、農業もしかりだと私は思っております。
 それで、全国の具体的な例を幾つか絞って、風力発電に絞ってこれからお話しさせていただきたいと思います。
 今全国的に行われている中で、町おこしといいますか、それとあと教育に割と関係した形で風力発電というのが活用されているわけです。具体的には2つ3つぐらいですかね、ホームページのトップページになるんですけれども、インフォメーションのところに風を利用していろんなトップのインフォメーションというのをやっているというのがありまして、これは長崎県の小長井町でグリーンの風とか、文化の風、町の風、行政の風、議会の風というのもありまして、風のイメージをやって皆さん方にお知らせをしているというのが1つあります。
 それから、福島県の天栄村では、風車をテーマにした創作童話コンテストというんですか、それを全国から募集してやっている。それから全国風のサミットとか、教育の窓で風力発電のデータ等を学校の授業などにも利用しながらということで、風をテーマということでのこういった活動も実際なされております。
 もう1つ、北海道の苫前町というところなんですけれども、これが今、これから活用していく中でいろんなよさを持っているなということで、貴重なモデルケースとして、これを1つ御紹介したいと思います。実はこれが小平町のちょっと北の方だったわけですね。知っていれば今回も足を伸ばしたかったんですけれども、これは調べていまして、実は日本最大の風力発電の町でありますということですから、来年度機会があればまた見に行きたいと思っております。これは、厄介者が町の顔になりましたということで、要するに風が吹いて、風が吹いてどうしようもないということであった風を逆手にとって、いわゆる地域の振興に生かせないかと、そういう誘致をした風力発電だったんです。
 先ほど小川議員の方から話を聞きましたけれども、小平も昔は相当風が強かったということらしいんです。今でも強いときがあるんですけれども、本当に10月から1月、2月ぐらいまで小平市は−−だから気候の変化とか、そういうのが温暖化になったのかどうかわかりませんけれども、そういう風が今あると、今話していることもかなり信憑性が出てくるのかなという感じがするんですけれども、いわゆる束のようになって吹きつける風というのを逆手にとったということでございます。結局今では総出力が一般家庭の2万6,000世帯分に当たるまでになっているということで、実はここを言いたいんですけれども、風力発電のおかげで町が潤ったということが1つあります。ということは、発電に伴う町の税収、当然運営会社の固定資産税とか法人税、それから社員の町民税、そういうもろもろの合計が今度1億円になるという具体的な数字まで出ております。
 それとまた、風車が回るのを見たことがある人は、本当にわかると思うんですけれども、ゆったりした感じで、時を忘れるような時間を過ごさせてくれるために、それを一目見ようということで、すごい家族連れが多くなって、年間8万人程度だった観光客の人が、昨年度は21万人まで増加したということで、当然それに伴って地場産の名産品なんかも売れることになります。そういうことで二重、三重に町おこしと税収増という、今までは大変な町だったのが、こういうふうに生き返っているということでございます。
 またもう1つは、福島県の天栄村ということですけれども、これは教育啓蒙活動を兼ねているということでございます。これは子どもたちに風力発電を導入しまして、新エネルギーへの関心を高めてもらおうということで、学校に風力と太陽光を利用して、これは限定ですけれども、照明灯の設置を始めたということです。これは教育というか、啓蒙というか、そういったことに入ると思うんですけれども、夕方になりますとその照明灯が点灯するもので、校門のそばに設置してあるそうで、部活動で夕方帰宅する生徒を見送るように照明灯がついているというものでございます。
 これも校内のパソコンに刻々データが入るようになっているもので、村としましては、子どもたちに新エネルギーにかかわっているとの意識を持ってほしいと。また防犯にもつながり、クリーンエネルギーを毎日通学路にある照明灯で体感できるということでございます。
 建設大学にも入り口のところにこういう標示をしているものがありまして、ああ、こういうこともやっているんだなという、身近なところでも現実にこういった目で見えるものというんですかね、何キロワット今出力していますとかということでやっております。これはちなみに風力と太陽光を使って電気を蓄積する。当然これからは、ただ風力だけとか、太陽光だけということはあり得ないんじゃないかと。風が吹いたり、太陽が照らなかったりとかということは当然するわけですから、これは技術の進歩で当然やっていける。一番小さいので30万円弱で1基できます。2つやっている、これは家庭用だと思うんですけれども。そういうことも金額的にも当然安くなっているし、電卓なんかも今本当にこういう明かりの中でもできるようになっておりますので、別に今度は太陽光がなくても、自然光でも今後技術が開発するとできるのではないかと、私、個人的には思っております。だから決して小平がそういったものに向いてないということは言えないと思います。
 次に、横浜の市立富士見ケ丘高校ですけれども、これも教育とか啓蒙活動を兼ねていまして、これがほかのところと違うというところは、環境NPO法人というのが一生懸命お金の工面等をしまして、最終的には県の協力を得て、太陽電池のパネルを使って市民共同発電所を学校の方に設置するということなんですけれども、体育館等すべてをそれで賄っていくということでやっているということでございます。
 これも当然お金が絡むことですので、それをどこから工面したかというと、先ほど市長さんの答弁にありましたように、補助金等をふんだんに使ってということの中に入ると思うんですけれども、新エネルギー産業技術総合開発機構というのが、現在活発に活動していまして、その中の地球温暖化防止支援事業を活用しているということでございます。
 このように自治体、あるいはNPO、それから学校等がいろいろ推薦者となったり、実際に活動したりということで、それぞれが一生懸命頑張ってやっているわけですね。これを学校に取りつけた場合、子どもたちが何に使いたいかというと、やはり実際自分たちが使っている鉛筆削りとか、黒板消し、あれも自動的にできる、そういったものに、ごくごく身近なものに子どもたちがその電気を使って、自分たちでクリーンエネルギーをつくって、当然自分の目で見えるわけですから、いわゆるわからない電気というんですか、目に見えない電気ではなくて、実際に自分たちでつくって、自分たちでそれを利用するという、まさに見えるエネルギーというんですかね、そういったことを実際にやっているということがふえております。
 そこで、再質問に入っていきますけれども、もし小平市にも今後いろんな団体の研究開発とか、あるいはそれを設置するような団体、組織等が出てきたときには、積極的に応援する気持ちがあるかどうかということを1つお聞きしたいということと、今るる述べてきましたように、いろんな形での具体的に実施する場合は、順序があると思うんですけれども、学校教育というのは、先ほど来教育長さんからもお話があったように、いろんな形で、地域も含めてですけれども、実際に見えるものとして教育をしていかなければならないんじゃないかと。前のときも一般質問で私は言いましたけれども、水道光熱費も節約、節約というんじゃなくて、自分たちでつくって、自分たちで使う。それは自分たちでつくったんだから、やはり大事にしなければならないという気持ちは当然起きるわけですね。ただ節約しろ、節約しろというんじゃなくて、そういったことを実際に見せることができる。こうやって風力発電等ができることに、今時代的になってきたわけですから、そういうのを、これは公共施設も含めてですけれども、当然いろんなところに設置がこれからしていかれるとは思うんですけれども、実際に1つか2つぽんと、小平市はこういうことをやっているんだよということは、学校が始めるのが早いのかなという気がしますので、そこらあたりを1点。2点お願いいたします。

◯企画財政部長(昼間守仁) 
  それでは、エネルギーに関するいろいろな御提案も含めたお話でございましたけれども、今後このようなものについての支援というか、そういうことの意思というか、予定ということについてでございますけれども、それも含めてでございます。
 まず1つは、正直申し上げると、今小平の台所はなかなか厳しくて、そこに回す余裕が若干厳しいなというのが実情でございます。だからといって、全くそれができないとか、そういうことでなしに、ほかに投資すべき項目があるということで御理解いただきたいんですけれども、基本的にエネルギーについてでございますけれども、国産エネルギー、あるいは自前のエネルギーを調達するという発想は、やはり1つの御提案としては注目に値するのかなと思います。
 ただ、そういうような考えでございまして、実は商業ベースでいろいろな省エネと銘打った商品がやはり出ております。そういう中で、商品の中に、民間の開発の中にそのような思想が既に自動的に入っているものがあるわけでございます。そういうものを最大限利用することによって、当面市としては公共施設に、先ほどの保育園しかりでございますけれども、そういうような設備を設ける中で、できる限りそういうものを配慮して、あるいは環境基本計画の中にもある程度入っておりますので、そういうことを考慮しながら対応していきたいということでございます。
 支援のお話でございますけれども、これは自治体で支援しているところがあるかもしれませんけれども、やはり財団ですとか、そういうようなベンチャーに対する1つの投資をする組織もございますので、そういうところを御紹介申し上げるなり活用するなりで、そういうようなリスクがあるものについての投資については、そういうもので対応していただくのが、今の小平としては順当かなというのが正直な気持ちでございます。

◯学校教育部長(松井克彦) 
  学校教育における環境に優しいエネルギー、あるいは環境教育という御質問でございますが、現段階では理科の時間に太陽光パネルをつくって、そういった授業は行ってございます。
 また、議員御紹介のように、他の自治体で行っている教育的な配慮からの風力、太陽光利用の、先ほど照明灯とかというお話がございましたけれども、現段階、小平の立地条件の中で風力的なものを活用したというのは非常に難しいのかなと。今後学校等の改築とか、そういう機会にはぜひこういった環境に優しいエネルギーの太陽光パネルとか、そういったものも考えられてくるんではないかなというふうに考えております。

◯7番(永田政弘) 
  一応民間とか、そういったものに応援というのは、1つには財政的なものというのは、当然国の補助金とかということでやるわけですけれども、推薦する場合、自治体の推薦というのが、これには必ず要るそうです、今のところは。そういった意味での応援ということをちょっとお聞きしたかったわけでございます。
 風力は難しいというのは、この内容がちょっとわかりませんけれども、風の力というのが小平市にないということなんでしょうか。というのは、小平市も小平駅前などは、いろいろマンションなんか建つときに、風圧が大変だとかいうことはよくあるんですけれども、小平の駅前なんか本当に年じゅう風が吹いているところでして、ああいうところにも1基ぐらい設置したらいいのかなということも考えたこともあります。
 それは、これから子どもたちに小さいときからそういう話とか、実際に体験してもらった方が、口でいろいろ言うよりもいいんじゃないかというのが、私などは実体験としてありますので、そういったことも今後教育の機会がありましたら、どうぞ教えてやっていただきたいと思います。
 また、1つの構想といたしまして、これもまた財政的とか、何か言われそうなんですけれども、例えば新エネルギー公園とか、クリーンエネルギー公園、エコロジーシンボル公園とかということで、市内の空き地とか、公園等を利用してソーラー発電、風力発電、公園等の街路灯もそうなんですけれども、それをそこで1つで賄う。それからクリーンエネルギーを利用した花、野菜の栽培基地とか、エネルギー公園と申しますか、勝手につけて申しわけないんですけれども、エネルギー公園を21世紀型、そういう場所を観光名所として集客を目指すと。どうしてもまたここに戻ってくるんですけれども、それをやることによってまた商工業関係、農業、建設業、いろんな方たちの従業者に対して新しいビジネスチャンスが創設できるのではないか。そういう意味でまた、そういったことは1つの構想としてできないかということでございます。
 これは答弁を聞いても、また財政のことが出そうな感じなんで、御答弁は要りませんけれども、そういうことで小平市としましても、自然のエネルギーというのはやはり21世紀に一番大切なことですので、今後前向きに、二、三年後にまたこれは当然のものとしてなってくるような気がします。それほど自分たちでやらなければならない。お金がある、ないということではなくて、自分たちできれいな地球環境を守るということですから、普通のことではない大きな課題ではないかと私は思っています。人類が滅亡するかという、本当に滅亡するという数字を具体的に言う学者もいますけれども、そういうときにちょっと違う論点で話すということもどうかとは思いますけれども、これは言ってもしようがありませんので。
 1つ、最後になりますけれども、先日ある勉強会で、東京都の方の話なんですけれども、来年度予算編成に先立ちまして、先駆的な取り組みや大きな事業効果が見込まれるものを、知事、副知事や各局長で構成する政策会議で選定するものですということで、ここのところずっと数年間、毎年お金がないからできない、お金ができるまでできないとかということを、東京都もいろいろやったみたいなんですけれども、せっかく職員の皆さん、あるいは我々議員サイドもそうだと思うんですけれども、いい考えがあったときに、できない、それはお金がないとかいうことではなくて、そこの中でも1つぐらい夢のあるものを加味していくというのも実は必要じゃないかと。すべてがだめだ、だめだというのではなくて、1つずつ実行されていることは私も十分わかっております。わかっておりますけれども、職員の間からいろんな構想が出てきたときに、東京都の方もそういった形で実際にやって、今回の予算も相当上位ランクにされたことを思い切ってやっているような気がいたします。
 そういうことで、これは要望という形になりますけれども、いろんな夢のあることも、実行できるものは1つ1つやっていただきたいなということを要望いたしまして、終わります。

○副議長(石塚信治) 
すべて要望ということで受けとめさせていただきます。
 以上で永田政弘議員の一般質問を終了いたします。